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認識されないHDD→データ復旧会社→重度障害→終了\(^o^)/

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MacbookのHDDが認識されない→オワタ\(^o^)/の後日談です。

お亡くなりになったHDDは日立GSTのHTS545050B9A300 (500GB 9.5mm)です。HDD自体が認識されず、「カタン、カタン」「コン、コン」と異音がしていました。

私では手の施しようがないと判断し、Macのデータ復旧ノウハウが蓄積されていると聞いた奥山電脳工房様に初期診断をお願いすることにしました。取り外したHDDを厳重に梱包して発送。そのHDD到着から2日後に初期診断の結果が届きました。

< 検査内容>
○ベンチにてスキャン
< 結果>
○ヘッドシークを繰り返す(異音)
○ファームウェア認識せず(フラッシュROM・トラック0)
————————
機器等の条件を変え、再度調査しましたが、状況は変わらず、残念ながら単純な論理障害ではないと判断いたします。

症状から判断すると、先頭クラスタに近い部分でのヘッドクラッシュによるプラッタースクラッチ(キズ)の可能性が高いようです。またヘッドクラッシュ時にヘッド損傷を併発した疑いもございます。いずれにせよ”簡易的レベルでは復旧できない”との判断で簡易的設備での復旧を断念いたしました。

ラボへ入れて専用設備(データアナライザー他)による検査に進みます。この時点で、ラボに於ける初期調査費用が発生いたします。ご了承下さい。

初期調査終了後、見積及び復旧可能リストをお出しします。
ただし、ハードディスクの容量と症状から考えて15万円以上のお見積になる可能性がございます(過去の実績による)。また、ハードディスクの状態によってはクリーンルーム内での開封もしくは高度解析が必要となる場合があります。この時点で追加の費用は発生しませんが、開封する可能性があることを予めご了承下さい。

出てきた見積と復旧可能リストの内容をご判断頂いて、この時点でのキャンセルは可能です。

<重度障害の場合>
重度障害の場合ラボでのデータアナライザーによる調査で見積及び復旧可能リストが出ない場合もあります。この場合は、状況並びに概算費用をご連絡し、さらに次の段階(高度解析)に進かどうかを決めていただきます。重度障害の場合、30万円を超すお見積もりが出ることもございます。

どうやらバックアップの重要性を甘く考えていた私が痛い目に遭う日が来たようです。HDDのデータは値段の付けられない大切な思い出が詰まっています。こうなればもうデータは完全には戻っては来ないでしょう。勉強料として多少はお高くなるのを覚悟した上で、引き続き初期検査をお願いすることにしました。

更に待つこと5日、最も恐れていた重度障害を報告するメールが届きました…。

ラボでの調査の結果、お預かりしているHDDの障害程度は高く、重度障害と判定されました。これ以降の作業はクリーンルーム内での開封・高度解析が必要となります。

<詳細>
トラック固定出来ず。
※磁性体剥離の可能性あり。開封検査にて目視確認必要。

<原因>
ヘッド障害、プラッタ(記録盤)障害

<詳細>
プラッタスクラッチ障害併発の可能性あり。
※復元不可判定の可能性高い。

<今後の措置>
お客様のメディアは開封解析検査にて
クリーンルーム開封解析検査もしくは高度解析処置を行い障害レベル「ステージA~C」を見極めないと復元の可否判定、確定費用の算出が出来ない状況です。

<概算費用>
ステージAレベルの障害と診断された場合
約55万円の費用

ステージBレベルの障害と診断された場合
約82万円の費用

ステージCレベルの障害と判定される確率
「低い」

※当検査後、「ステージC」と診断された場合は、事前確約発注処理のご提案となります。
※概算費用は、開封解析検査実施後に復元可能と判定された場合のお見積りとなります。

上記のとおり、検証結果をご報告いたします。

ここから先、復旧作業を進める為には開封・高度解析が必要となります。
※磁性体剥離が発生していた場合 復旧不能となります。
物理的措置、高度解析を行っても追加費用は発生しませんが、もっとも症状が軽かったとしても55万円(最低見込み金額)の復旧作業費が発生いたします。(これより安価に復旧できることはありません)

<開封・高度解析後>
1.復旧の可否判断と、正確なお見積もりを出します。
※復旧が可能であった場合、作業前に必ず御見積並びに復旧可能ファイルリストを提示いたします。
2.正式なお見積をお出しした時点でのキャンセルは可能です。
3.復旧作業を進め最終的に復旧出来なかった場合、復旧費用はいただきません。
——————

< 現時点での最低見込み金額に対しての復旧のご意志確認>
高度解析後もキャンセルは可能ですが、これ以降の作業はかなりの工数が発生するため、無駄な作業を避ける意味で現時点でのお客様の復旧の意思確認をさせていただいております。

もし、現時点で最低見込み金額がご予算を超えている場合は高度解析にかけないで復旧を中止とさせていただきます。

(ヾノ・∀・`)最低55万円?無理無理。

(´・ω:;.:…

(´:;….::;.:. :::;.. …..サラサラ…

データ復旧の可否を調べるのでも良かったのですが、完全に予算をオーバーしているため断念しました…。返送されたHDDは保管しておき、一応他社にも依頼してみるか、未来の技術革新にでも賭けようかと考えてます。

今回、こうした事態が発生するまで気が付いていませんでしたが、私が失ったデータの価値は非常に大きいものでした。特に数千枚に及ぶデジカメ写真は痛い、痛すぎる…。この上なくドンマイな結果になってしまいましたが、皆様には他山の石として捉えていただければと思います。

(奥山電脳工房様にはブログへの掲載許可を頂いています。)


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